玉ねぎは生でも加熱しても食べれる万能食材ですが、レンジで加熱するときには注意が必要です。
なぜ玉ねぎをレンジでチンすると危ないのでしょうか。その理由と玉ねぎの安全な調理法について解説します。
玉ねぎをレンジに入れると危ない理由
玉ねぎをレンジで皮のままチンすると爆発する可能性があります。かなり危ないので皮のまま加熱しないようにしましょう。
しかしなぜ、爆発するのでしょうか?
その理由は、玉ねぎの水分が高温になりすぎて蒸気圧が高まるからです。玉ねぎは約90%が水分ですが、その水分は細胞内に閉じ込められています。レンジで加熱すると、細胞内の水分が急激に温まりますが、細胞壁は温まりにくいため、水分が蒸発しても外に出られません(皮付きの場合は特に)。
その結果、細胞内の蒸気圧が高まり、細胞壁が破裂することがあります。もし爆発が起きたら、レンジや周囲の物が破損したり、火傷や目や皮膚の刺激などの怪我をしたりする可能性も・・・。十分に注意しましょう。
玉ねぎをレンジで安全に調理する方法!何分くらい加熱する?
玉ねぎをレンジで安全に調理する方法は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、玉ねぎを切ってから加熱することです。玉ねぎを切ることで、細胞壁を傷つけて水分や気体を外に出しやすくします。また、切った面から熱を逃がすこともできます。
切った玉ねぎは耐熱容器に入れてラップをかけて加熱しましょう。ラップは蒸気を逃さないようにしますが、完全に密閉しないようにします。加熱時間は500Wの場合で1個あたり1分〜1分半程度ですが、様子を見て調整してください。
二つ目は、玉ねぎに穴を開けてから加熱することです。
玉ねぎに穴を開けることで、水分や気体の逃げ道を作ります。穴は包丁やフォークなどで何箇所か開けましょう。穴の大きさや数は適当で構いませんが、玉ねぎの表面に均等に開けるよにしてください。穴を開けた玉ねぎは耐熱容器に入れてラップをかけて加熱します。加熱時間は500Wの場合で1個あたり2分半程度ですが、様子を見て調整してください。
玉ねぎをレンジで調理するのはメリットが多い
丸ごとレンジに入れないなど、キチンと注意点を守れば、玉ねぎをレンジで調理することはメリットが多いです。
特に大きなメリットは、時間や手間が省けることです。玉ねぎをレンジで加熱すると、火を使わないので安全ですし、油や水も使わないので洗い物も少なくなります。それだけではなく、玉ねぎの甘みや旨みが引き出されるので、味も良くなります。
レンジを使った玉ねぎレシピ
最後に、玉ねぎをレンジで使ったレシピを紹介します。玉ねぎはレンジで加熱するだけでも美味しいですが、他の食材や調味料と組み合わせるとさらに美味しくなります。
特に私が気に入っている玉ねぎスープのレシピを紹介します。
玉ねぎスープ
- 材料(2人分)
- 玉ねぎ 1個
- バター 10g
- コンソメ 1個
- 水 400ml
- 塩・胡椒 少々
- パセリ 適量
作り方
1. 玉ねぎは皮をむいて4等分に切ります。
2. 耐熱容器にバターと玉ねぎを入れてラップをかけます。
3. レンジで500Wで5分加熱します。
4. 玉ねぎが柔らかくなったら取り出して粗く刻みます。
5. 同じ耐熱容器に水とコンソメを入れて混ぜます。
6. レンジで500Wで3分加熱します。
7. 塩・胡椒で味を調えます。
8. 器に盛ってパセリを散らします。
簡単なのでぜひ作ってみてください。
まとめ
玉ねぎをレンジで加熱する際は、丸ごとチンするのは危ないのでやめましょう。
安全に調理を行うためには、玉ねぎを切る、玉ねぎに穴を開けるなどし、爆発しないようにしてください。
注意点さえ守れば、レンジ調理で玉ねぎの美味しさを最大限引き出せます。