「きゃらぶき」と「ふきの佃煮」の違いってなんなのでしょうか?
詳しく解説します。
結論|きゃらぶきとふきの佃煮の違い!
きゃらぶきとはふきを甘辛く炊く保存食のことを指します。つまり、「きゃらぶき」=「ふきの佃煮」となり、違いはありません。
きゃらぶきの「きゃら」って何?
「きゃら」とは伽羅(きゃら)のことです。
野ぶきを伽羅色になるまで丹精込めて醤油で炊くことから「きゃらぶき」と呼ばれています。
神奈川県、大山のきゃらぶきなどは、江戸時代から続く郷土の料理として有名です。
早春にふきのとうが顔を出し、そのあと茎と葉が大きくなる野ぶきは、春の香味を食卓に届け、山麓で暮らす人々にとって身近な食材であり、各家庭で気軽に作られた季節の一品として江戸時代より地域の暮らしに溶け込んできました。 また、先導師旅館(宿坊)などで提供される「とうふ料理のお膳」や大山詣りの際の「弁当」に、昔から香の物等として必ずと言ってよいほど添えられる食品でもあります。 大山詣りの土産として広まったのは、明治の頃よりと言われています。
引用:全国各地の100年フード
きゃらぶき(ふきの佃煮)の作り方
画像引用:おいしい風土こうち
きゃらぶき(ふきの佃煮)の基本的なレシピは以下の通りです(2〜3人分)。
- ふき: 5本
- 醤油: 4〜5大さじ
- みりん: 3大さじ
- 砂糖: 2〜3大さじ
- さけ: 2大さじ
下ごしらえ: ふきの皮をむき、食べやすい大きさ(4〜5cm程度)に切ります。水にさらしてアクを取り除きます。
下茹で: 大きな鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰させたらふきを入れて下茹でします。ふきがやわらかくなるまで茹で続けます。この工程でさらにふきのアクを取り除くことができます。
煮る: 別の鍋にだしを入れ、みりん、醤油、砂糖、さけを加えて混ぜます。ふきを加え、中火にかけます。
煮詰める: ふきが柔らかく、煮汁が少し濃くなるまで煮続けます。途中、煮汁が少なくなりすぎないように注意してください。
完成: 煮詰まったら火を止め、しばらくそのまま冷ますと味がなじみます。
まとめ
「きゃらぶき」と「ふきの佃煮」の違いはありません。
ふきを甘辛く佃煮にしたものを「きゃらぶき」と言います。